2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
まち 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ 本当は「ひと」から読みたかったけれど、どの図書館に行っても「まち」だけしかなかったので、 しゃーなし、「まち」から借りてきた。 これは、2019年に本屋大賞で2位を獲得した 「ひと」の第二部作なのだけれど、 …
希望の糸 著者:東野圭吾 おすすめ度:★★★★☆ 地震によって子供たちを亡くした夫婦にやっとできた一人の子供。でも、その子は自分は彼らの身代わりのように思えてならない。 そんな中、ある喫茶店の店長が殺されるという事件が起きる。どの人からも「いい人だ…
あしたの君へ 著者:柚月裕子 おすすめ度:★★★★☆ 柚月裕子さんの作品は二冊目。 家庭裁判所調査官である「カンポちゃん」のお話。 「慈雨」のようなミステリー性がなく、次はどうなる!?という展開ではなかった分、ゆっくり読めて、家庭裁判所調査官という…
まだ温かい鍋を抱いておやすみ 著者:彩瀬まる おすすめ度:★★★☆☆ 図書館で彩瀬まるさんの新しい本を見つけると嬉しくなる。 この作品は、料理をテーマにした、少しファンタジックな短編集である。 思い出の味、がテーマだと思う。 思い出にはいろいろあるけ…
スイート・ホーム 著者:原田マハ おすすめ度:★★★★★ 図書館で何気なくずらっと並ぶ背表紙を眺めていたら、あれっと思った。 原田さんといえば、美術作品についての物語を多く書いているイメージがある。 でも、スイート・ホームというおいしそうな題名の本…
1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった 著者:せきしろ おすすめ度:★★★★☆ 芥川龍之介の「トロッコ」は、中学校か高校の時の国語の教科書に載っていたと思う。 一生懸命お手伝いしたのに、もう暗くなってきたから帰りな、と言われて呆気に取られる…
その愛の程度 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★☆☆ そこに、愛はあるんか? というCMを思い出した。 「愛」って、「友達」とかと一緒で、考え出したらきりがないし、結局考えたところでわからないので、考えない方がいいというのが今の所の持論である。人そ…
蛇行する川のほとり 著者:恩田陸 おすすめ度:★★☆☆☆ 読み始めてから、なんとなく前読んだような気がするなあ、と思ったけれど、確かではなかったので読み進めた。でも、やっぱり前に一度読んでいたと思う。 わたしは一度読んだ物語はもう一度は読みたくない…
手のひらの音符 著者:藤岡陽子 おすすめ度:★★★★★ 本を読んで、久しぶりに涙が出そうになった。 けっこう有名な作品なのに、なんで今まで読まなかったのだろう。 でも、ちょっと大人になった今だからこそ、感動したのかもしれない。 服飾、死、いじめ、友人…
ふたご 著者:藤崎彩織 おすすめ度:★★★☆☆ ふたごのような人って、どんな人だろう。 勝手なイメージとしては、似ていたり、同じ時に同じことを思ったりする人のことなのかな、とおもうけれど、それは本当のふたごにならないとわからない。 夏子と月島は、互…
時をかけるゆとり 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ 買ってしまった。 時をかけるゆとり。 久しぶりにブックオフに行って本を売ったら、 330円です、よろしいでしょうか、と言われた。 いつも思うけれど、「よろしくない」という人 なんているのだろうか…
夜明けのすべて 著者:瀬尾まいこ おすすめ度:★★★★★ PMSを持つ藤沢さんと、パニック障害を持つ山添くんのお話。 わたしはどちらもなったことがないので、その辛さを理解することはできない。 でも、Youtuberのきりまるちゃんがパニック障害の動画を出したと…
あいまい生活 著者:深沢潮 おすすめ度:★★★★☆ 「ティラミスハウス」という女性専用シェアハウスに住む人たちの、それぞれの目線で描かれた短編集。 一気に読み終えてしまい、一番に感じた事は、お金を大事にしなきゃ、節約しなきゃ、バイトしなきゃ、だった…
跡を消す〜特殊清掃専門会社デッドモーニング 著者:前川ほまれ おすすめ度:★★★★☆ 「クラゲのような生き方」をしている朝井航は、フリーターである。 偶然にも笹川という人物と知り合い、特殊清掃のアルバイトを頼まれる。 特殊清掃とはなんぞや?という朝…