時をかけるゆとり
著者:朝井リョウ
おすすめ度:★★★★★
買ってしまった。
時をかけるゆとり。
久しぶりにブックオフに行って本を売ったら、
330円です、よろしいでしょうか、と言われた。
いつも思うけれど、「よろしくない」という人
なんているのだろうか?
店員さんを否定しているわけではなく、もし「よろしくない」人がいたとしたら、よっぽどけちんぼなおばさんとかだろうな〜〜。
話は逸れてしまったが、その330円の軍資金を握りしめ、110円の文庫本コーナーに行き、見つけてしまった。
時をかけるゆとり。
こんなところで110円で出会えるとは。
町の図書館によく行くけれど、そこにはおそらく朝井リョウのエッセイ二作目「風と共にゆとりぬ」しかなく、一作目の「時をかけるゆとり」が読みたい、と所望していたところの出会い。
嬉しい。大袈裟ではなく嬉しい。
でも、後から気づいてしまった。
朝井リョウさんの「時をかけるゆとり」と、「学生時代にやらなくてもいい20のこと」は内容がほぼほぼ同じだった…なんだって…
わたしは「時をかけるゆとり」から読んだので、ギリセーフ。
唯一違うのは、「時をかけるゆとり」の方には、
「直木賞を受賞しスかしたエッセイを書く」
「直木賞で浮かれていたら尻が爆発する」
(もうこの時点で題名からおもしろいことがわかる笑)
という二つの短編エッセイが加えられていることである。
だから、これから読むよ!!
という方には、ぜひ「時をかけるゆとり」の方をおすすめしたい。
朝井さんのエッセイは、例によらず、とってもおもしろかった。
主に大学生時代のことを書いたエッセイだけれど、大学生ってこんなにエンジョイできるものなのだろうかというほどエンジョイしている光景が目に浮かんだ。
わたしも残り一年とちょっと、悔いのないように、ちょっとだけぶっ飛んだことをしてみたい。
そう考えるととってもワクワクする。