その愛の程度
著者:小野寺史宜
おすすめ度:★★★☆☆
そこに、愛はあるんか?
というCMを思い出した。
「愛」って、「友達」とかと一緒で、考え出したらきりがないし、結局考えたところでわからないので、考えない方がいいというのが今の所の持論である。人それぞれ、それらの定義は違うのである。たぶん。
全体を読み終わって、主人公は散々だと思ったけれど、いろいろ経験できたことでまた前に進んでいけるのではないかと思う。小野寺さんの描く人物は、どこか自分を客観視していて、嫌なこととかがありながらも自分でそれを納得できるような一歩引いた人たちが多いと感じる。もしかしたら著者自身がそういう人なのかもしれない。
主人公は愛の程度が大切だと最後に思っているけれど、わたしはそんなに難しく考えなくてもいいと思う。考えてもわからないことを難しく考えすぎていたら、頭がパンクしちゃうじゃないか!…ということを21年間生きてきて、感じる。
恋愛や結婚で凹んでいる人は、読んでみてもいいかもしれない。