蛇行する川のほとり
著者:恩田陸
おすすめ度:★★☆☆☆
読み始めてから、なんとなく前読んだような気がするなあ、と思ったけれど、確かではなかったので読み進めた。でも、やっぱり前に一度読んでいたと思う。
わたしは一度読んだ物語はもう一度は読みたくない人である。映画も然り。どんな展開かわかっているのに、読む(観る)なんて、わくわくできなくてつまらないと思ってしまう。本を読むという同じ時間を使うなら、まだ知らない世界を見てみたいと思う。
というわけで、それもあっておすすめ度は低くなってしまったかもしれない。
この本の表紙(単行本版)は、外国の女の子のような絵が描かれている。中身はバリバリの日本人の名前の人たちが出てくるけれど、言い回しや台詞が、どことなく外国を思わせる感じがした。
食わず嫌いは良くないけれど、外国の物語はすっと頭に入ってこないので苦手である。語尾に「〜わね」「〜かしら」とかをつける女の子が出てくると、いやいや、そんな子今時いるか?と思ってしまう。すみません。笑
内容としては、平凡な女の子が憧れの女の先輩のおうちに呼ばれて、夏の間絵を描くための合宿をするというもの。
空気感はなんだかみんななにを考えているかわからないのでミステリーチックである。
夜のピクニックがおもしろかった著者だけれど、いろんな作風があっておもしろい。
いつか外国の物語も読めるようになっているといいなあ。