いつもの木曜日
著者:青山美智子
おすすめ度:★★★★☆
『闇雲に訪れる不安に飲み込まれないよう、おぼつかない足元に踏ん張る力をくれるのは、ただただ「好き」という気持ちだ。』
いつからか、先の予定に不安を感じたり終わってしまったことに後悔することが多くなったように感じる。昔のように、たとえば小学生のころ、学校の授業を楽しく受けて、放課後は友達の家に集まって、宿題をした後に暗くなるまで遊んで、今このとき!に集中するように生活できたら、どれくらいいいだろう。
自分も変わってしまったのだろうけど、大人になるということはリスクを考えたり、起きたことを反省して今後どうしたらいいか考えたりする必要があって、だからソワソワくよくよする時間が必要なのだと思う。それを乗り越えた先で強くなれる。
一方で、いつも大人である必要はなくて、普段は大人でいるからこそ、自分の安らげる場所で好きなことに一生懸命になる時間も必要なのだ。寝るもよし。食べるもよし。趣味に没頭するもよし。
好きなことは多ければ多いほどいい。
この本は絵本のような短編集で、疲れている時に好きな箇所を気軽に読める。
・疲れている人
・一息つきたい人
・気軽に読書したい人
におすすめ!