ビオレタ
著者:寺地はるな
おすすめ度:★★★★☆
なんか似てるなあ、と思ったら、
主人公の妙ちゃんは、麦本三歩ちゃんに似ていた。
一生懸命不器用に生きている感じで、
私はこういう感じの子が好きである。
妙ちゃんは泣いているところを菫さんという
雑貨屋さんをしている人にネコのように拾われ、
菫さんの元夫だった千歳さんとお付き合いし、
(菫さんと千歳さんは今でもとても仲が良い)
二人の子どもである蓮太郎くんにコロ子と呼ばれ、
普通はこんなことないだろ!というような設定だが
妙ちゃんだからこそ許されてしまうのかなあ、などと思ったりもする。
そして、今も菫さんと千歳さんが仲良しなことに嫉妬してしまう妙ちゃんがとてもかわいい。
結局妙ちゃんは生きづらさを抱えながらも、
自分で生きていくすべを見いだしていく。
妙ちゃんの言う、「揺るぎがない人」に、私もなりたい。