著者:伊坂幸太郎
おすすめ度:★★★★★
私は人の本棚を見るのが好きだ。
読んでいる本から「こんな感じの人なのかな」と想像したり、「これ読んだことある!」と共感したり、「面白そうだから今度チェックしてみよう!」とかのワクワク要素がいろいろあって好き。
この前、YouTubeで本棚紹介というワードで検索していたら、この本を紹介している人がいた。「これもめちゃめちゃ面白いです〜」とかなんとか言っていたけどあんまり覚えてなくて、覚えてるのは表紙のインパクト。いかにも「強盗です!!!!」みたいな感じで可愛らしさすら感じる。
そして一昨日。ブックオフに違う本目当てで行ったらこの本があって、「紹介されていたやつだ」と思った。ぺらりと表紙をめくって一秒で「買おう」と思った。いかにも強盗が「目次」って言ってる。かわいすぎ。
こんなにお茶目な文庫本見たことない。
他にも章が始まる時には必ずその章に関係する物事の意味を辞書風に(著者が一部手を加えながら)紹介していたりする。好き。
そして何より4人の主人公たちが好き。
嘘を見抜ける冷静なリーダーと、時間を寸分狂わずカウントできる運転者と、いつまでも喋り続けることができる愉快な演説者と、人間よりも動物を愛するスリの名人。魅力的。
この4人がいろいろありながら銀行強盗するわけだけど、全然憎めない。
とりあえずシリーズが3作あって、2作目まで買って、2日間で読み切った。
・愉快でお茶目な本が好き
・テンポの良いやり取りが好き
・日頃のいろいろを忘れて没頭したい
人におすすめ!