大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

読書記録

No.76 愛されなくても別に

愛されなくても別に 著者:武田綾乃 おすすめ度:★★★★★ 暇である。やらなければいけないことはあるのに暇である。 例の如く、ブックオフにぶらぶら出かけて本を5冊も(5冊も‼️)買ってきてしまった。 そのうちのひとつ。 なんだか表紙が若い子向け(まあ自分も…

No.75 いつもの木曜日

いつもの木曜日 著者:青山美智子 おすすめ度:★★★★☆ 『闇雲に訪れる不安に飲み込まれないよう、おぼつかない足元に踏ん張る力をくれるのは、ただただ「好き」という気持ちだ。』 いつからか、先の予定に不安を感じたり終わってしまったことに後悔することが…

No.73 まず牛を球とします。

まず牛を球とします。 著者:柞刈湯葉 おすすめ度:★★★☆☆ SF短編集。柞刈湯葉さんの本ははじめて読んだけど、表題作の「まず牛を球とします。」と、もうひとつ「犯罪者には田中が多い」がとくに面白かった。 動物を食べることは倫理的に良くないこととされた…

No.72 サキの忘れ物

サキの忘れ物 著者:津村記久子 おすすめ度:★★★★☆ 津村さんの小説、初めて読んだけどおもしろかった!ポップに「共通テストにも出題」って書いてあって、カバーもかわいかったので買ってしまった。本屋さんの戦略(デジタル化で紙の本がなくなるの辛いのでど…

No.71 たゆたう

たゆたう 著者:長濱ねる おすすめ度:★★★★★ よかった。とてもよかった。 文庫版を買ったけど、この本を手放すことはないと思うくらいよかった。 最初にまえがきがあるけれど、そこから共感の嵐!ねるちゃんは意外と(?)ネガティブなのである。 前々からかわ…

No.70 密やかな結晶

密やかな結晶 著者:小川洋子 おすすめ度:★★★☆☆ きらきらしているもの、つるつるしているもの、ぴかぴかしているもの、ふんわりいいにおいがするもの、さらさらしているもの、世の中にはたくさんの素敵なものがある。それらを所有することができ、記憶の中…

No.69 ラクしてうまくいく生き方

ラクしてうまくいく生き方 著者:ひろゆき おすすめ度:★★★★☆ 2〜3年くらい前からYouTubeでよく見かけるようになったけど、どういう考え方をする人なのかは知らなかったので立ち読みしてみた。 自己啓発本はあまり買わないけれど、この文がいいなあと思って…

No.68 陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃 著者:伊坂幸太郎 おすすめ度:★★★★★ 前回に引き続き、お茶目な強盗たちの2作目。 強盗とは言っても、普段はふつうの生活をしたふつうの人たちであるが、その中でもいろいろ事件が起こる。 そしてそれが全部なんとなく繋がってい…

No.67 陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す 著者:伊坂幸太郎 おすすめ度:★★★★★ 私は人の本棚を見るのが好きだ。 読んでいる本から「こんな感じの人なのかな」と想像したり、「これ読んだことある!」と共感したり、「面白そうだから今度チェックしてみよう!」とかのワク…

No.65 砂嵐に星屑

砂嵐に星屑 著者:一穂ミチ おすすめ度:★★★★☆ 他人の考えていることを知り得ないというのは当たり前のことだけれど、普段そのことについて意識できているだろうか、と思う。 テレビ局で働く人たちが、それぞれ複雑な思いを抱えながらも自分らしく生きていく…

No.64 街とその不確かな壁

街とその不確かな壁 著者:村上春樹 おすすめ度:★★★★★ ひさしぶりにブログを書く。 最近は就活や実験が忙しくてぜんぜん本を読む気になれなかったけど、気分転換に大学の図書館に行ったら村上春樹の新刊があったので借りてみた。 久しぶりに読んだ本がこれ…

No.63 眠れぬ夜はケーキを焼いて

眠れぬ夜はケーキを焼いて 著者:午後 おすすめ度:★★☆☆☆ 「憂鬱な気分になった時は、利き手と逆の手を使って何かするといいよって、聞いたことがある」 と言ってくれたのは、大学に入学して初めてできた友達だ。利き手と逆の手をなんとかしてうまく使おうと…

No.62 相談の森

相談の森 著者:燃え殻 おすすめ度:★★★★☆ みんなご存知、「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻さん。 文春オンラインで、「燃え殻さんに聞いてみた。」というコーナーが設けられ、そこに載せられた相談と燃え殻さんの回答をまとめたものだそう。…

No.61 ひと

ひと 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★★ やっとこさこの本を読むことができた。 軽く3ヶ月くらいずっと読みたい読みたいと思っていた気がする。 この「ひと」の主人公、両親を亡くし、親戚には金をせびられ、散々な目に遭うのだが、それでも生きていくのか…

No.60 ざらざらをさわる

ざらざらをさわる 著者:三好愛 おすすめ度:★★★★★ 今私は悩んでいる。 どう書いたらこの本の良さが伝わるのだろうか。 いつだったか、三宅香帆さんの書評の本で、「私のことが書いてある、と思い、びっくりした」と評されていた本があった。なんの本だった…

No.59 教室に並んだ背表紙

教室に並んだ背表紙 著者:相沢沙呼 おすすめ度:★★★★☆ 買おうかどうしようか悩んでやめた本だったんだけれど、学校図書館の新刊本コーナーに並べられたまっさらな本たちの中にこの本を見つけて、速攻で借りた。大好きだぜ、学校図書館…… 学校生活の中で何か…

No.58 麦本三歩の好きなもの 第二集

麦本三歩の好きなもの 第二集 著者:住野よる おすすめ度:★★★☆☆ 2月25日木曜日、発売日にこの本を買いに書店へ行った。発売日に買うなんて、昔月刊の少女漫画誌を買っていた以来ではないだろうか。 思えばちゃお、なかよし、りぼん、別冊マーガレットなどと…

No.57 星の子

星の子 著者:今村夏子 おすすめ度:★★★★☆ 芦田愛菜さんが主演で、映画化されたこの作品。 著者の本は、はっきり言ってしまうと今までは自分にとって読みにくかった。 でも、芦田さんがこの作品のインタビューを受けた時に、 「信じる」ことについて深く考え…

No.56 アンと愛情

アンと愛情 著者:坂木司 おすすめ度:★★★★☆ 待望のアンちゃんシリーズの新作だったのだけれど、いつの間にか自分の年齢がアンちゃんの年齢をこしていてショックだった。笑 今回も和菓子にまつわる謎を、みつ屋のみんなで考えるお話が主なのだけれど、アンち…

No.55 きらきら眼鏡

きらきら眼鏡 著者:森沢明夫 おすすめ度:★★★★★ 「自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?」 どちらかと言えば、厳しい言葉だと思う。 「自分」ではなく、「自分の人生」という表現には、変えることのできな…

No.54 お探し物は図書室まで

お探し物は図書室まで 著者:青山美智子 おすすめ度:★★★★★ 前回に引き続き、青山美智子さんの作品。 これは、2021年度本屋大賞10作品のうちにもノミネートされた。 今までの著者の作品と少し違うのは、「お仕事」に関わる人たちが、やりきれない思いを抱え…

No.53 ただいま神様当番

ただいま神様当番 著者:青山美智子 おすすめ度:★★★☆☆ 母とわたしの間で、最近「来ている」のが、青山美智子さんの作品である。 決まって連作短編集であり、前半で出てきた人物がちょこちょこ後半で関わってきたりするため、人物像や関係性が伝わりやすい。…

No.52 人生にゆとりを生みだす 知の整理術

人生にゆとりを生みだす 知の整理術 著者:pha おすすめ度:★★★★☆ 更新がとてつもなく遅くなってしまい、母に「早くブログ更新してよ」とせかされるまでになってしまった。 もし、母以外に楽しみにしてくれている人がいるとしたら申し訳ない… ということで、…

No.51 まち

まち 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ 本当は「ひと」から読みたかったけれど、どの図書館に行っても「まち」だけしかなかったので、 しゃーなし、「まち」から借りてきた。 これは、2019年に本屋大賞で2位を獲得した 「ひと」の第二部作なのだけれど、 …

No.50 希望の糸

希望の糸 著者:東野圭吾 おすすめ度:★★★★☆ 地震によって子供たちを亡くした夫婦にやっとできた一人の子供。でも、その子は自分は彼らの身代わりのように思えてならない。 そんな中、ある喫茶店の店長が殺されるという事件が起きる。どの人からも「いい人だ…

No.49 あしたの君へ

あしたの君へ 著者:柚月裕子 おすすめ度:★★★★☆ 柚月裕子さんの作品は二冊目。 家庭裁判所調査官である「カンポちゃん」のお話。 「慈雨」のようなミステリー性がなく、次はどうなる!?という展開ではなかった分、ゆっくり読めて、家庭裁判所調査官という…

No.48 まだ温かい鍋を抱いておやすみ

まだ温かい鍋を抱いておやすみ 著者:彩瀬まる おすすめ度:★★★☆☆ 図書館で彩瀬まるさんの新しい本を見つけると嬉しくなる。 この作品は、料理をテーマにした、少しファンタジックな短編集である。 思い出の味、がテーマだと思う。 思い出にはいろいろあるけ…

No.47 スイート・ホーム

スイート・ホーム 著者:原田マハ おすすめ度:★★★★★ 図書館で何気なくずらっと並ぶ背表紙を眺めていたら、あれっと思った。 原田さんといえば、美術作品についての物語を多く書いているイメージがある。 でも、スイート・ホームというおいしそうな題名の本…

No.46 1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった 著者:せきしろ おすすめ度:★★★★☆ 芥川龍之介の「トロッコ」は、中学校か高校の時の国語の教科書に載っていたと思う。 一生懸命お手伝いしたのに、もう暗くなってきたから帰りな、と言われて呆気に取られる…

No.45 その愛の程度

その愛の程度 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★☆☆ そこに、愛はあるんか? というCMを思い出した。 「愛」って、「友達」とかと一緒で、考え出したらきりがないし、結局考えたところでわからないので、考えない方がいいというのが今の所の持論である。人そ…