探偵は教室にいない
著者:川澄浩平
おすすめ度:★★★☆☆
装丁が綺麗で、思わず借りた本。
全体的に茶色で、秋を思わせる、素敵な写真である。
ここ最近は朝が涼しく寒いくらいで、
散歩していると時々キンモクセイの香りがふわっと風に乗って、秋だなあ、と思う。
この物語は、学校に行っていないけれど、とても頭が切れる男の子が、友人が持ち込んだ日常の謎を解決していく、というお話である。
中学校が舞台ながら、その謎には複雑な事情があり、切なさがある。
中学校時代はまさに自分や他者に思いを巡らせる多感な時期であり、考えなくてもいいようなことを考えてしまう時期でもあるけれど、これを乗り越えた先にはきっと成長できるはずだ。
主人公と同世代の中学生にぜひ読んでほしい。