大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

No.42 ふたご

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ふたご

著者:藤崎彩織

おすすめ度:★★★☆☆

 

 

ふたごのような人って、どんな人だろう。

勝手なイメージとしては、似ていたり、同じ時に同じことを思ったりする人のことなのかな、とおもうけれど、それは本当のふたごにならないとわからない。

 

夏子と月島は、互いのことをふたごのような存在だと思っている。何度も喧嘩し、傷つけあい、時々優しくする。どうしても離れられない。

 

 

著者は、友人よりも、恋人よりも、大切な存在を表す言葉として、「ふたご」を使ったのだろうなあ、とおもう。

 

 

 

あとがきで、この本ができるまで5年かかったと書いてあった。バンド「SEKAI NO OWARI」のピアノを担当する中で、本を書くということは大変だっただろう。でも、著者にしか描けない、ピアノを弾く時の苦悩が夏子を通して見え、ピアノを習っていたことがあるわたしにとっては、練習したくない時の気持ちがリアルだった。

 

 

 

なかなか暗い感じの話ではあったけれど、最後は少し希望を持てた。

話題になっていた本なので、一度読んでみてほしいなあ、とおもう。