あいまい生活
著者:深沢潮
おすすめ度:★★★★☆
「ティラミスハウス」という女性専用シェアハウスに住む人たちの、それぞれの目線で描かれた短編集。
一気に読み終えてしまい、一番に感じた事は、お金を大事にしなきゃ、節約しなきゃ、バイトしなきゃ、だった。
それくらい貧困を抱えた人たちが集まっているお話だった。
男性に貢いでしまう。コンビニでお金を払うのを躊躇う。生活保護を受けることになってしまう。
わたしは両親のおかげで、お金に困った事はない。しかし、それは当たり前ではない、と読み終わって不安になった。日本は貧富の差が比較的少ないとは言うけれど、今の世の中だって、いろいろあるのだ。
お金を巡ってはいろんな考え方があるので、直接的には言うことができないけれど、将来働くようになったら、賢い使い方をしたい、そうしなければならない、と思わせてくれた本だった。
お金に余裕のある人ほど読んでほしいと思う。