さよならバースディ
著者:荻原浩
おすすめ度:★★★☆☆
ヒトは嘘をつくけれど、動物は嘘をつかない。
ボノボという猿の一種である「バースディ」に、
ある大学の研究センターでその知能の向上の実験が行われているというお話。
しかし、2年連続で悲しい事件が起きてしまう。
2年目の目撃者はバースディだけであり、
主人公はその事件の手がかりをバースディに
聞き出そうとする。
ミステリーを久々に読んだけれど、
結末がどうしても気になって途中斜め読みしてしまった。著者に申し訳ない…
動物実験を巡っては、いろんな意見があると思う。
それを題材にしたミステリーであり、着眼点が良いなあ、と最初に思った。
物語の中でも動物実験反対派の人物が登場する。
私自身は、「ヒト」の発展のためには、動物実験は欠かせないと思う。
私の大学でも動物を使った実験をしている研究室がたくさんあり、その動物たちを供養するお墓のようなものが大学内にある。
水などのお供えがしてあり、たまに学生や教授が手を合わせているのを見かける。
研究のためにいただいた命には、しっかり感謝する。
そうすれば、動物たちも研究の役に立ったと思うことができるだろう。