まず牛を球とします。
著者:柞刈湯葉
おすすめ度:★★★☆☆
SF短編集。柞刈湯葉さんの本ははじめて読んだけど、表題作の「まず牛を球とします。」と、もうひとつ「犯罪者には田中が多い」がとくに面白かった。
動物を食べることは倫理的に良くないこととされた近未来において、牛のDNAを用いて「牛球」を作っている工場で働く男性のお話。
日本でも、将来このように「牛肉を作る」時代が来るんだろうか?
また、この世界では人々が緑色、縞模様、青色など様々な外見をしている。
題材としてはおもしろおかしい話ではあるけれど、生命とは何か?多様性とは何か?を考えさせられる、貴重なSFだと感じた。
・SFが好きな人
・いつもと違う感じの本が読みたい人
・ワクワクしたい人
におすすめ!