大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

No.70 密やかな結晶

密やかな結晶

著者:小川洋子

おすすめ度:★★★☆☆



きらきらしているもの、つるつるしているもの、ぴかぴかしているもの、ふんわりいいにおいがするもの、さらさらしているもの、世の中にはたくさんの素敵なものがある。それらを所有することができ、記憶の中に存在させることができるということは当たり前のように思えるけれど、大切なことを覚えておくことの大切さを見直せた気がする。

 

きれいな宝石みたいなタイトルに興味を持って、ブックオフでこの本を買ってみた。(御用達ブックオフ。結構前に買いました)

 

ある島で、「もの」が少しずつ消滅していくというお話。消滅の日はいつ来るかわからないけど、人々はその日が来ると違和感を覚えて朝を迎える。そして、何が消滅したかわかると、島に流れている川へその「もの」を流し、その「もの」の記憶は人々から消えていってしまうのだ。

 

その島でも、中には記憶を消せない人たちというのが存在する。しかし、島にとって記憶を消せないというのは不都合であるため、秘密警察に見つかると連れて行かれてしまう。ここの描写は悪いことをしていないのに、という観点からなんだか戦争の時のお話みたいだった。

 

静かでシリアスな感じのお話だったので、読む人は選ぶかもしれない。物語に引き込まれる感じは村上春樹に似ているなと思った。

 

・現実逃避したい人

・「博士の愛した数式」以外にも小川さんの小説を読んでみたい人

・軽めのSFを読みたい人

におすすめ。

 

 

 

 

No.69 ラクしてうまくいく生き方

ラクしてうまくいく生き方

著者:ひろゆき

おすすめ度:★★★★☆



2〜3年くらい前からYouTubeでよく見かけるようになったけど、どういう考え方をする人なのかは知らなかったので立ち読みしてみた。

 

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自己啓発本はあまり買わないけれど、この文がいいなあと思ってブックオフで思わず買ってしまった。これ、多くのひとが当てはまるんじゃないかな〜

 

まえがきのところで、「学生時代、交通事故の慰謝料でアメリカに留学した」と書いてありちゃっかりしているなと思った。

 

アドバイスのような感じでひとつのテーマについて2ページ分くらいで書かれているけれど、とくに印象に残ったトピックは「国や社会のことを心配するのはやめましょう」。

たしかに1人でモヤモヤしても全体の状況が良くなることはない、ということが多い。

 

本文を引用してみる。

 

「社会全体がよくならなくとも、いまは便利なテクノロジーが増えているので、一人ひとりが楽しく生きられる環境は整っていますから。(中略)あまり視野を広げすぎず、まずは自分の環境がいまよりもよくなる方法を見つけることを優先しましょう。」

 

なんだかナーバスになっている人にまあまあ、落ち着いて、と言うような感じで書かれていて、心配性な私はそんなに不安になることはないのかもと思った。

帯でも言われてはります。「仕事も人間関係も心配事も もうちょっといい加減で大丈夫」。

 

もうちょっといい加減に生きてみよう。

 

・心配性な人

・将来に不安がある人

・まじめな人

におすすめ。

 

 

 

 

 

 

No.68 陽気なギャングの日常と襲撃

陽気なギャングの日常と襲撃

著者:伊坂幸太郎

おすすめ度:★★★★★



前回に引き続き、お茶目な強盗たちの2作目。

強盗とは言っても、普段はふつうの生活をしたふつうの人たちであるが、その中でもいろいろ事件が起こる。

 

そしてそれが全部なんとなく繋がっている、ありえないようでありえなくないような話。

 

今回はちょっとハラハラする場面とかもあったけど、相変わらず面白い!そして表紙をめくったところにいる「いかにも強盗」がパンを食べていてかわいい。

 

話はちょっと変わってしまうけど、先週末は読書も自炊も英語の勉強もできて、これが健康で文化的な生活………と思った。

 

会社員や飲食店の副業として強盗をやっている彼らではないけど、仕事とは別で「勉強するのが面白い!」と思うことができたらいいなと思う。

 

まずは英語をちょっとずつ理解できるように毎日続けたい。続けます。