相談の森
著者:燃え殻
おすすめ度:★★★★☆
みんなご存知、「ボクたちはみんな大人になれなかった」の燃え殻さん。
文春オンラインで、「燃え殻さんに聞いてみた。」というコーナーが設けられ、そこに載せられた相談と燃え殻さんの回答をまとめたものだそう。
私には「友達」という存在が少ないからか、普段そんなに相談をされないため、相談に対する答えを出すということに慣れておらず、まだ自分は相談に対して共感を持って聞くことしかできないと感じる。
でも、聞いてあげるだけでいいのかもしれない。
燃え殻さんの言うように、ただ一緒に「相談の森」にいることで救われる人もいるのかもしれない。
最後に掲載されていた相談で、「高校生の息子が朝全然起きてこない。放っておいたら学校にも行かない。過保護とか愛情不足とかいろんな意見があり母親としてどうしたらいいかわからない」というものがあった。
ああ、こうやって私たちは親に心配をかけているんだなと理解した。どうしようもないとわかっていても、自分じゃどうしようもないことの方が、どうしようもないからこそ悩みやすいのかもしれない。
燃え殻さんがどういう回答をしたかは、ネタバレしてしまうので書かないけれど、燃え殻さん曰く「かならず夜が来るように、かならず朝はやって来る」。
今これを読んでくれている人が朝を過ごしているのか、夜を過ごしているのかはわからない。でも、悩んだときに、一緒に夜が明けるまで過ごしてくれる人が居るとしたら、その人を大切にしてほしいなと思う。
・今まさに何かに悩んでいる人
・みんなどういうことで悩んでいるのか知りたい人
におすすめ!