お探し物は図書室まで
著者:青山美智子
おすすめ度:★★★★★
前回に引き続き、青山美智子さんの作品。
これは、2021年度本屋大賞10作品のうちにもノミネートされた。
今までの著者の作品と少し違うのは、「お仕事」に関わる人たちが、やりきれない思いを抱えているということ。心情を繊細に描き、切なくなってしまう時もあった。でも、みんな図書室にいる「小町さん」にヒントとなる本と羊毛フェルトのふろくをもらって前を向いていく。
ちなみに、物語の中で小町さんは羊毛フェルトをザクザク刺しているのだが、わたしも羊毛フェルトにはまってしまった。ものすごい影響力のある本だ。笑
著者の物語は、前に進めない私たちの背中をポンっと押してくれるような存在であり続けると思う。
この本は購入したので、立ち止まった時には読み返し、小町さんからヒントをもらいたい。