倒れるときは前のめり
著者:有川浩
おすすめ度:★★★★☆
______聖人君子ではないので、好きになれない作品・人物はもちろんある。だが、それに関わる本人を前にして、「私はあなたが嫌いです」と言えるかと自分に問うたとき、イエスと答えられないなら公に発言しないことをモットーにしている。______
あ、と思った。
自分に思い当たることがあったからだ。
高校生の時、ある女優さんを好きと言っている子がいたのに、私は「あの女優さんあんまり好きじゃないな」と言ってしまったことがあった。
それも、好きじゃない理由がはっきりとわかっていないのに、好きと言っている子を前にして、である。
こういうところがぼけっとしている(空気が読めない)と言われてしまう?由縁かもしれないなあ、と反省した。
大人になれば(もう二十歳を超えた立派な大人かもしれないが)、ぼけっとしているではすまされないことであると思う。
自分の発言や行動に責任を持たなければならない。
______Twitterで「自宅の玄関に貼り出すことができない発言はネットでも発言してはいけません」という趣旨の画像を見たことがありますが、あれは公共広告機構のCMで流していただきたいくらい。_____
インターネット上での書き込みは顔が見えない。
顔が見えないことを利用して、平気で他人を傷つける言葉を書き込んでいる人がたくさんいる。
傷つけようとしたわけじゃなかった、と言っても遅いことだってあるし、傷つけようとする言葉にならないか多面的に見ることが大切な世の中になってくると思う。
文章だけでは伝わらないことってたくさんあると思うので。