大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

No.46 1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった

1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった 著者:せきしろ おすすめ度:★★★★☆ 芥川龍之介の「トロッコ」は、中学校か高校の時の国語の教科書に載っていたと思う。 一生懸命お手伝いしたのに、もう暗くなってきたから帰りな、と言われて呆気に取られる…

No.45 その愛の程度

その愛の程度 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★☆☆ そこに、愛はあるんか? というCMを思い出した。 「愛」って、「友達」とかと一緒で、考え出したらきりがないし、結局考えたところでわからないので、考えない方がいいというのが今の所の持論である。人そ…

No.44 蛇行する川のほとり

蛇行する川のほとり 著者:恩田陸 おすすめ度:★★☆☆☆ 読み始めてから、なんとなく前読んだような気がするなあ、と思ったけれど、確かではなかったので読み進めた。でも、やっぱり前に一度読んでいたと思う。 わたしは一度読んだ物語はもう一度は読みたくない…

No.43 手のひらの音符

手のひらの音符 著者:藤岡陽子 おすすめ度:★★★★★ 本を読んで、久しぶりに涙が出そうになった。 けっこう有名な作品なのに、なんで今まで読まなかったのだろう。 でも、ちょっと大人になった今だからこそ、感動したのかもしれない。 服飾、死、いじめ、友人…

No.42 ふたご

ふたご 著者:藤崎彩織 おすすめ度:★★★☆☆ ふたごのような人って、どんな人だろう。 勝手なイメージとしては、似ていたり、同じ時に同じことを思ったりする人のことなのかな、とおもうけれど、それは本当のふたごにならないとわからない。 夏子と月島は、互…

No.41 時をかけるゆとり

時をかけるゆとり 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ 買ってしまった。 時をかけるゆとり。 久しぶりにブックオフに行って本を売ったら、 330円です、よろしいでしょうか、と言われた。 いつも思うけれど、「よろしくない」という人 なんているのだろうか…

No.40 夜明けのすべて

夜明けのすべて 著者:瀬尾まいこ おすすめ度:★★★★★ PMSを持つ藤沢さんと、パニック障害を持つ山添くんのお話。 わたしはどちらもなったことがないので、その辛さを理解することはできない。 でも、Youtuberのきりまるちゃんがパニック障害の動画を出したと…

No.39 あいまい生活

あいまい生活 著者:深沢潮 おすすめ度:★★★★☆ 「ティラミスハウス」という女性専用シェアハウスに住む人たちの、それぞれの目線で描かれた短編集。 一気に読み終えてしまい、一番に感じた事は、お金を大事にしなきゃ、節約しなきゃ、バイトしなきゃ、だった…

No.38 跡を消す〜特殊清掃専門会社デッドモーニング〜

跡を消す〜特殊清掃専門会社デッドモーニング 著者:前川ほまれ おすすめ度:★★★★☆ 「クラゲのような生き方」をしている朝井航は、フリーターである。 偶然にも笹川という人物と知り合い、特殊清掃のアルバイトを頼まれる。 特殊清掃とはなんぞや?という朝…

No.37 ぼくらはその日まで

ぼくらはその日まで 著者:小嶋陽太郎 おすすめ度:★★★★☆ 失敗したなあ、と思った。 読み進めていくうちになんか変だな〜と思って、単行本によくある、後ろの方の別の本を紹介しているページを見たら、なんと前作があった。 シリーズものだったんか。笑 でも…

No.36 夢幻花

夢幻花 著者:東野圭吾 おすすめ度:★★★★★ 久しぶりに東野圭吾の作品を読んだ。 私が東野圭吾のミステリーを始めて読んだのは、 確か小学5年生の時だった。 とても大人っぽい同級生がいて、頭が良くて、いつも本を読んでいるような子だった。 どの本を読むと…

No.35 桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★☆☆ 5人の視点から、高校の日常生活が描かれている短編集。 タイトルの桐島が出てくるのかと思っていたけれど、「やめるってよ」というように桐島自身は出てこなくて、その周りの人物が桐島とどこか…

No.34 夢を売る男

夢を売る男 著者:百田尚樹 おすすめ度:★★★☆☆ 「本が売れない」今の時代に、「本を売りたい」「自分の本なら売れる」と思っている人からぼったくって(?)出版する出版社のお話。ブラックユーモアならぬグレーユーモアくらいの物語じゃないかと思う。 主人公…

No.33 今日も町の隅で

今日も町の隅で 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ いろんな年代の人が主人公となっている短編集。 10編からなるが、私のお気に入りは、 「逆にタワー」である。 「逆にタワー」の中で、男の子と女の子は東京タワーにデートに行くけれど、女の子はやっぱり…

No.32 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 著者:花田菜々子 おすすめ度:★★★★☆ ______助けたい、人の役に立ちたいという気持ちだけではなかなか具体的に人に関わることは難しいし、つらい気持ちを抱えている人に…

No.31 慈雨

慈雨 著者:柚月裕子 おすすめ度:★★★★☆ 刑事を引退した神場が、妻と共に四国巡礼をするとともに、16年前と酷似した幼女に関わる事件について手がかりを考えるというお話。 久しぶりにミステリーを読んで、やっぱり内容が重いかなあと想像しながらも、 これ…

No.30 ビオレタ

ビオレタ 著者:寺地はるな おすすめ度:★★★★☆ なんか似てるなあ、と思ったら、 主人公の妙ちゃんは、麦本三歩ちゃんに似ていた。 一生懸命不器用に生きている感じで、 私はこういう感じの子が好きである。 妙ちゃんは泣いているところを菫さんという 雑貨屋…

No.29 さいはての家

さいはての家 著者:彩瀬まる おすすめ度:★★★☆☆ 題名の通り、ちょっと重く暗い話が多かった。 同じ物件に代わる代わる住んでいく人たちの短編集。 でも最後は少し希望が見えるような、お話。 「さいはて」という言葉を初めて聞いたのは、 「さいはてにて」…

NO.28 人間

人間 著者:又吉直樹 おすすめ度:★★☆☆☆ 物語は前半と後半に大きく分かれていて、 正直どちらも何が描かれているのか、難しくて よくわからなかった。 前半部分は暗くもやがかったような内容で、後半部分は対照的に お日様に照らされたぽかぽかの午後のよう…

No.27 もういちど生まれる

もういちど生まれる 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ 朝井さんの物語は、一文一文を丁寧に、じっくり読みたくなる。 エッセイで、 「おしりの穴が二つある!!」 などと騒いでいた人が書いた文章だとはとても思えない(失礼)が、 本人の繊細さのような…

No.26 見えない誰かと

見えない誰かと 著者:瀬尾まいこ おすすめ度:★★☆☆☆ 学校の先生をしながら作家としての活動もしていた瀬尾まいこさんの 学校の先生としてのエッセイ。 ほうほう、ほうほう…と読んでいたら「あれ?」といつの間にか終わってしまった。 瀬尾さんの作品はすら…

No.25 早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景 著者:青崎有吾 おすすめ度:★★★★★ さらさらタイプの日常系ミステリー。 表紙が水色でとっても綺麗で、高校生を主人公にした短編集にマッチしているなあ、と思った。 腹の探り合いのような会話が繰り広げられ、どのお話でも最後は「えっそ…

No.24 ガソリン生活

ガソリン生活 著者:伊坂幸太郎 おすすめ度:★★★★☆ 読み始めた時、物語が車の視点で進んでいったので、びっくりぽんだった。 「デミオ」という緑色の車が主人公なのだけれど、 走りゆく車同士が喋り、車は車内の会話を盗み聞きし、人間の噂話について人間よ…

No.23 舟を編む

舟を編む 著者:三浦しをん おすすめ度:★★★★☆ 嘘をつけない人の言葉ほど信じられるものはない。 「レンタルなんもしない人」という人がいるが、以前、「自分の匂いが気になり、そのことで悩んでいるので、わたしの匂いをかいでどう思ったか言ってほしい」と…

No.22 さくら日和

さくら日和 著者:さくらももこ おすすめ度:★★★☆☆ またもやさくらももこさんはめちゃくちゃなことをやっているなあ、と思った。 新福さんを讃える会、というパーティーを開催し、新福さんを知らない人まで招待し、みんなでひたすら新福さんおめでとう、とい…

No.21 探偵は教室にいない

探偵は教室にいない 著者:川澄浩平 おすすめ度:★★★☆☆ 装丁が綺麗で、思わず借りた本。 全体的に茶色で、秋を思わせる、素敵な写真である。 ここ最近は朝が涼しく寒いくらいで、 散歩していると時々キンモクセイの香りがふわっと風に乗って、秋だなあ、と思…

No.20 さよならバースディ

さよならバースディ 著者:荻原浩 おすすめ度:★★★☆☆ ヒトは嘘をつくけれど、動物は嘘をつかない。 ボノボという猿の一種である「バースディ」に、 ある大学の研究センターでその知能の向上の実験が行われているというお話。 しかし、2年連続で悲しい事件が…

No.19 図書室で暮らしたい

図書室で暮らしたい 著者:辻村深月 おすすめ度:★★★★☆ 今は少し休んでいるけれど、 アルバイトをしている。 ある時お疲れ様です〜と言って、 出勤のカードをピッとするところへ向かって歩いていたら、1人の女性社員さんに 「ボタン外れてるよ」 とベストを…

No.18 希望はいつも当たり前の言葉で語られる

希望はいつも当たり前の言葉で語られる 著者:白井明大 おすすめ度:★★☆☆☆ 頼まれたことは、やる。 頼まれなかったことも、やる。 この本は、著者が生きてきた中で 心に残った言葉を集めたエッセイ集である。 その言葉たちの中でも私は サービス精神に溢れて…

No.17 最後の秘境 東京藝大

最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 著者:二宮敦人 おすすめ度:★★★☆☆ 今だから読んでほしい本です、 という言葉をCMで耳にした。 なんで今読んでほしいんだろう? と思いながらも、結局その本のことを覚えているので、CM効果は抜群である。 私が…