大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

物語

No.30 ビオレタ

ビオレタ 著者:寺地はるな おすすめ度:★★★★☆ なんか似てるなあ、と思ったら、 主人公の妙ちゃんは、麦本三歩ちゃんに似ていた。 一生懸命不器用に生きている感じで、 私はこういう感じの子が好きである。 妙ちゃんは泣いているところを菫さんという 雑貨屋…

No.29 さいはての家

さいはての家 著者:彩瀬まる おすすめ度:★★★☆☆ 題名の通り、ちょっと重く暗い話が多かった。 同じ物件に代わる代わる住んでいく人たちの短編集。 でも最後は少し希望が見えるような、お話。 「さいはて」という言葉を初めて聞いたのは、 「さいはてにて」…

NO.28 人間

人間 著者:又吉直樹 おすすめ度:★★☆☆☆ 物語は前半と後半に大きく分かれていて、 正直どちらも何が描かれているのか、難しくて よくわからなかった。 前半部分は暗くもやがかったような内容で、後半部分は対照的に お日様に照らされたぽかぽかの午後のよう…

No.27 もういちど生まれる

もういちど生まれる 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ 朝井さんの物語は、一文一文を丁寧に、じっくり読みたくなる。 エッセイで、 「おしりの穴が二つある!!」 などと騒いでいた人が書いた文章だとはとても思えない(失礼)が、 本人の繊細さのような…

No.25 早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景 著者:青崎有吾 おすすめ度:★★★★★ さらさらタイプの日常系ミステリー。 表紙が水色でとっても綺麗で、高校生を主人公にした短編集にマッチしているなあ、と思った。 腹の探り合いのような会話が繰り広げられ、どのお話でも最後は「えっそ…

No.24 ガソリン生活

ガソリン生活 著者:伊坂幸太郎 おすすめ度:★★★★☆ 読み始めた時、物語が車の視点で進んでいったので、びっくりぽんだった。 「デミオ」という緑色の車が主人公なのだけれど、 走りゆく車同士が喋り、車は車内の会話を盗み聞きし、人間の噂話について人間よ…

No.23 舟を編む

舟を編む 著者:三浦しをん おすすめ度:★★★★☆ 嘘をつけない人の言葉ほど信じられるものはない。 「レンタルなんもしない人」という人がいるが、以前、「自分の匂いが気になり、そのことで悩んでいるので、わたしの匂いをかいでどう思ったか言ってほしい」と…

No.21 探偵は教室にいない

探偵は教室にいない 著者:川澄浩平 おすすめ度:★★★☆☆ 装丁が綺麗で、思わず借りた本。 全体的に茶色で、秋を思わせる、素敵な写真である。 ここ最近は朝が涼しく寒いくらいで、 散歩していると時々キンモクセイの香りがふわっと風に乗って、秋だなあ、と思…

No.20 さよならバースディ

さよならバースディ 著者:荻原浩 おすすめ度:★★★☆☆ ヒトは嘘をつくけれど、動物は嘘をつかない。 ボノボという猿の一種である「バースディ」に、 ある大学の研究センターでその知能の向上の実験が行われているというお話。 しかし、2年連続で悲しい事件が…

No.13 窓から見える最初のもの

窓から見える最初のもの 著者:村木美涼 おすすめ度:★★☆☆☆ 心療内科に通う女子学生、ある幻の絵を探し求める男性、不動産屋で働く女性、行方不明人として捜索願いが出されてしまった男性。 この4人の話が並行して進んでいき、終盤に差しかかるまでどこがど…

No.12 縁

縁 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ きたーー!! と思った。 何がきたのかというと、ちょっとネタバレになってしまうけれど、前回紹介した小野寺さんの作品「ライフ」と舞台が同じなのである。 私は短編集などでも、どこかでお話が繋がっているような構…

No.11 ライフ

ライフ 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★★ あるアパートに住む、コンビニでアルバイトをしている27歳の男性が、ひょんなことから周囲の人(主にアパートの住人)と知り合いになっていくお話。 主人公が、結婚式の代理出席のアルバイトをする場面から物語は始…

No.10 麦本三歩の好きなもの

麦本三歩の好きなもの 著者:住野よる おすすめ度:★★★★★ 三歩ちゃんはかわいい。 物語の主人公をかわいいなんて思ったことあったっけ、と考えるが、 無いか、 あっても数えるくらいだったと思う。 三歩ちゃんは、よく言葉を噛んでしまうし、一人暮らしなら…

No.7 生のみ生のままで〈上・下〉

生のみ生のままで〈上・下〉 著者:綿矢りさ おすすめ度:★★★★☆ 女性が女性に愛情を持つお話。 「恋をする」というよりかは、「愛を与える」という表現がしっくりくる。 日々変わっていくことがたくさんあるなかで、会えない期間何年間も同じ人を想い続ける…

No.6 忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた 著者:平山瑞穂 おすすめ度:★★☆☆☆ 忘れていくって、とても怖いことだなあと思う。 昨日覚えていたことが、今日覚えていない。 数時間前には覚えていたことが、もう覚えていない。忘れてしまっていることさえ忘れてしまっている…