大学生の本100冊アウトプット

本を読まないと言われる大学生のひとりとして、100冊アウトプットしてみようと思い始めました。

日常

No.34 夢を売る男

夢を売る男 著者:百田尚樹 おすすめ度:★★★☆☆ 「本が売れない」今の時代に、「本を売りたい」「自分の本なら売れる」と思っている人からぼったくって(?)出版する出版社のお話。ブラックユーモアならぬグレーユーモアくらいの物語じゃないかと思う。 主人公…

No.33 今日も町の隅で

今日も町の隅で 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ いろんな年代の人が主人公となっている短編集。 10編からなるが、私のお気に入りは、 「逆にタワー」である。 「逆にタワー」の中で、男の子と女の子は東京タワーにデートに行くけれど、女の子はやっぱり…

No.32 出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 著者:花田菜々子 おすすめ度:★★★★☆ ______助けたい、人の役に立ちたいという気持ちだけではなかなか具体的に人に関わることは難しいし、つらい気持ちを抱えている人に…

No.31 慈雨

慈雨 著者:柚月裕子 おすすめ度:★★★★☆ 刑事を引退した神場が、妻と共に四国巡礼をするとともに、16年前と酷似した幼女に関わる事件について手がかりを考えるというお話。 久しぶりにミステリーを読んで、やっぱり内容が重いかなあと想像しながらも、 これ…

No.30 ビオレタ

ビオレタ 著者:寺地はるな おすすめ度:★★★★☆ なんか似てるなあ、と思ったら、 主人公の妙ちゃんは、麦本三歩ちゃんに似ていた。 一生懸命不器用に生きている感じで、 私はこういう感じの子が好きである。 妙ちゃんは泣いているところを菫さんという 雑貨屋…

No.29 さいはての家

さいはての家 著者:彩瀬まる おすすめ度:★★★☆☆ 題名の通り、ちょっと重く暗い話が多かった。 同じ物件に代わる代わる住んでいく人たちの短編集。 でも最後は少し希望が見えるような、お話。 「さいはて」という言葉を初めて聞いたのは、 「さいはてにて」…

NO.28 人間

人間 著者:又吉直樹 おすすめ度:★★☆☆☆ 物語は前半と後半に大きく分かれていて、 正直どちらも何が描かれているのか、難しくて よくわからなかった。 前半部分は暗くもやがかったような内容で、後半部分は対照的に お日様に照らされたぽかぽかの午後のよう…

No.27 もういちど生まれる

もういちど生まれる 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ 朝井さんの物語は、一文一文を丁寧に、じっくり読みたくなる。 エッセイで、 「おしりの穴が二つある!!」 などと騒いでいた人が書いた文章だとはとても思えない(失礼)が、 本人の繊細さのような…

No.26 見えない誰かと

見えない誰かと 著者:瀬尾まいこ おすすめ度:★★☆☆☆ 学校の先生をしながら作家としての活動もしていた瀬尾まいこさんの 学校の先生としてのエッセイ。 ほうほう、ほうほう…と読んでいたら「あれ?」といつの間にか終わってしまった。 瀬尾さんの作品はすら…

No.25 早朝始発の殺風景

早朝始発の殺風景 著者:青崎有吾 おすすめ度:★★★★★ さらさらタイプの日常系ミステリー。 表紙が水色でとっても綺麗で、高校生を主人公にした短編集にマッチしているなあ、と思った。 腹の探り合いのような会話が繰り広げられ、どのお話でも最後は「えっそ…

No.24 ガソリン生活

ガソリン生活 著者:伊坂幸太郎 おすすめ度:★★★★☆ 読み始めた時、物語が車の視点で進んでいったので、びっくりぽんだった。 「デミオ」という緑色の車が主人公なのだけれど、 走りゆく車同士が喋り、車は車内の会話を盗み聞きし、人間の噂話について人間よ…

No.23 舟を編む

舟を編む 著者:三浦しをん おすすめ度:★★★★☆ 嘘をつけない人の言葉ほど信じられるものはない。 「レンタルなんもしない人」という人がいるが、以前、「自分の匂いが気になり、そのことで悩んでいるので、わたしの匂いをかいでどう思ったか言ってほしい」と…

No.22 さくら日和

さくら日和 著者:さくらももこ おすすめ度:★★★☆☆ またもやさくらももこさんはめちゃくちゃなことをやっているなあ、と思った。 新福さんを讃える会、というパーティーを開催し、新福さんを知らない人まで招待し、みんなでひたすら新福さんおめでとう、とい…

No.21 探偵は教室にいない

探偵は教室にいない 著者:川澄浩平 おすすめ度:★★★☆☆ 装丁が綺麗で、思わず借りた本。 全体的に茶色で、秋を思わせる、素敵な写真である。 ここ最近は朝が涼しく寒いくらいで、 散歩していると時々キンモクセイの香りがふわっと風に乗って、秋だなあ、と思…

No.20 さよならバースディ

さよならバースディ 著者:荻原浩 おすすめ度:★★★☆☆ ヒトは嘘をつくけれど、動物は嘘をつかない。 ボノボという猿の一種である「バースディ」に、 ある大学の研究センターでその知能の向上の実験が行われているというお話。 しかし、2年連続で悲しい事件が…

No.19 図書室で暮らしたい

図書室で暮らしたい 著者:辻村深月 おすすめ度:★★★★☆ 今は少し休んでいるけれど、 アルバイトをしている。 ある時お疲れ様です〜と言って、 出勤のカードをピッとするところへ向かって歩いていたら、1人の女性社員さんに 「ボタン外れてるよ」 とベストを…

No.18 希望はいつも当たり前の言葉で語られる

希望はいつも当たり前の言葉で語られる 著者:白井明大 おすすめ度:★★☆☆☆ 頼まれたことは、やる。 頼まれなかったことも、やる。 この本は、著者が生きてきた中で 心に残った言葉を集めたエッセイ集である。 その言葉たちの中でも私は サービス精神に溢れて…

No.17 最後の秘境 東京藝大

最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常 著者:二宮敦人 おすすめ度:★★★☆☆ 今だから読んでほしい本です、 という言葉をCMで耳にした。 なんで今読んでほしいんだろう? と思いながらも、結局その本のことを覚えているので、CM効果は抜群である。 私が…

No.16 焼きそばうえだ

焼きそばうえだ 著者:さくらももこ おすすめ度:★★★★☆ さくらももこさんが、友人と協力して、頼まれてもいないのに「うえださん」のためにバリで焼きそば屋さんを営むため奮闘するお話。 うえださんはぜんぜん乗り気でないのに、普通に焼きそば屋さんを開店…

No.15 風と共にゆとりぬ

風と共にゆとりぬ 著者:朝井リョウ おすすめ度:★★★★★ あなたの笑いのツボはどのくらいの深さでしょうか。 高校生の時、学年末に毎年発行される文集のようなものがあった。 高校3年生の時の私のクラスとしてのお題は、「出席番号がひとつ前の人(もしかした…

No.14 いのちの車窓から

いのちの車窓から 著者:星野源 おすすめ度:★★★★★ このエッセイを読んで、源さんが人との繋がりを本当に大切にしている人なんだな、と実感した。 知らない人とも、仲の良い人とも、自分自身とも。 源さんは人見知りを公言していたそうだが、ある時急に「人…

No.13 窓から見える最初のもの

窓から見える最初のもの 著者:村木美涼 おすすめ度:★★☆☆☆ 心療内科に通う女子学生、ある幻の絵を探し求める男性、不動産屋で働く女性、行方不明人として捜索願いが出されてしまった男性。 この4人の話が並行して進んでいき、終盤に差しかかるまでどこがど…

No.12 縁

縁 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★☆ きたーー!! と思った。 何がきたのかというと、ちょっとネタバレになってしまうけれど、前回紹介した小野寺さんの作品「ライフ」と舞台が同じなのである。 私は短編集などでも、どこかでお話が繋がっているような構…

No.11 ライフ

ライフ 著者:小野寺史宜 おすすめ度:★★★★★ あるアパートに住む、コンビニでアルバイトをしている27歳の男性が、ひょんなことから周囲の人(主にアパートの住人)と知り合いになっていくお話。 主人公が、結婚式の代理出席のアルバイトをする場面から物語は始…

No.10 麦本三歩の好きなもの

麦本三歩の好きなもの 著者:住野よる おすすめ度:★★★★★ 三歩ちゃんはかわいい。 物語の主人公をかわいいなんて思ったことあったっけ、と考えるが、 無いか、 あっても数えるくらいだったと思う。 三歩ちゃんは、よく言葉を噛んでしまうし、一人暮らしなら…

No.9 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 著者:角田光代 おすすめ度:★★★★☆ さらさらっと読めたエッセイ集。 私にとって「さらさらっと」読めることはとても重要なことである。 なぜなら、読みやすい文章しかさらさら読めないから。母親から教えてもらった考…

No.8 倒れるときは前のめり

倒れるときは前のめり 著者:有川浩 おすすめ度:★★★★☆ ______聖人君子ではないので、好きになれない作品・人物はもちろんある。だが、それに関わる本人を前にして、「私はあなたが嫌いです」と言えるかと自分に問うたとき、イエスと答えられないなら公に発…

No.7 生のみ生のままで〈上・下〉

生のみ生のままで〈上・下〉 著者:綿矢りさ おすすめ度:★★★★☆ 女性が女性に愛情を持つお話。 「恋をする」というよりかは、「愛を与える」という表現がしっくりくる。 日々変わっていくことがたくさんあるなかで、会えない期間何年間も同じ人を想い続ける…

No.6 忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた 著者:平山瑞穂 おすすめ度:★★☆☆☆ 忘れていくって、とても怖いことだなあと思う。 昨日覚えていたことが、今日覚えていない。 数時間前には覚えていたことが、もう覚えていない。忘れてしまっていることさえ忘れてしまっている…

No.5 となりの脳世界

となりの脳世界 著者:村田沙耶香 おすすめ度:★★★★★ 著者の村田さんが不思議な人だということは、この本を読む前からコンビニ人間などの物語を読んで知っていた。 だけど、このエッセイ集を読んで、本当に不思議な人だったんだなあ、と本物の不思議な人であ…