愛されなくても別に
著者:武田綾乃
おすすめ度:★★★★★
暇である。やらなければいけないことはあるのに暇である。
例の如く、ブックオフにぶらぶら出かけて本を5冊も(5冊も‼️)買ってきてしまった。
そのうちのひとつ。
なんだか表紙が若い子向け(まあ自分も若い子に入るのかもしれないけど)な気がして手に取ってこなかったけど、パラパラめくって読んでみたらその読みやすそうなこと。
帰ってきて、時間を忘れて3時間くらいぶっ続けで読んで読了。
家庭環境に問題を抱えた女の子ふたりが出会って、愛ってなんだ?という問いを抱えながら一緒に暮らすという内容。
私はこんな壮絶な家庭環境ではないけど、こういう風に寄り添ってくれる友だちがいたらどんなにいいか、と思う。
友だちがいないわけではないけど、どこまで踏み込んでいいのか、どこまで打ち明けていいのか悩む人は多いと思う。
このふたりは、もう隠すものがないほどの話を最初にしてしまっているからこそ、悩むことなく相手と接することができたのかなあと思う。
あとがきでも書かれていたけれど、家族から愛されていなくても自分から誰かを愛することができれば孤独から抜け出すことができる気がする。家庭環境が全てじゃないことを教えてくれる、視野を広げさせてくれる小説なので、ぜひ読んでみてほしい。
こんな人におすすめ!
・家族とうまくいっていない人
・大学生の女の子
・一気読みできる本を読みたい人